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自分を幸せにする働き方のすすめ

2023年1月20日

コミュニケーションのイラスト

ここ数年、多様な職業や、副業、起業など、働き方の選択肢が増え、個人の人生設計に「どんな働き方を選ぶのか」というテーマが重要視されています。それに加え「自分を幸せにする仕事や働き方とは何か?」についての問いは、人生において重要で、且つ有意義な未来をつくるのに欠かせないものと言えます。

 今日はパーソル総合研究所と慶應義塾大学前野隆司教授が提唱する「幸福学(幸福経営学)」の共同研究の結果を示しながら「自分を幸せにする働き方とは何か?」についてあなた自身が自分に問いかけ、そして、どうやったらそれを選択していけるようになるのかを解説していきます。

働く幸せと不幸せをつくる7つの要因とは?

 パーソル総合研究所と「幸福学(幸福経営学)」を提唱している慶應義塾大学前野隆司教授との共同研究「これからの幸せな働き方をたんきゅうする幸福学プロジェクト」によると、働く人に幸せをもたらす要因と不幸をもたらす要因はそれぞれ7つあると発表されています。

この調査結果の7つの要因と考察は以下のようにまとめられてます。

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 はたらく人に幸せをもたらす7つの要因
 ①自己成長②リフレッシュ③チームワーク④他者承認⑤他者貢献⑥自己裁量⑦役割認識

 はたらく人に不幸をもたらす7つの要因
 ①自己抑圧②理不尽③協働不全④不快空間⑤評価不満⑥孤独感⑦オーバーワーク

 考察:
 「幸せでないことが不幸せなのではなく、幸せの条件を満たし、かつ不幸せの条件を満たさない職場が幸せな職場だった」

   参照:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/well-being/

 

 そして、さらに面白いことに、幸せに働いている人は、幸せに働くことを重要視し、幸せに働くマインドセットが前提にあり、そのモチベーションがあるからこそ、自ら意欲的に仕事内容や環境の中に幸せを見つけ出だしていると発見されています。

 研究結果に示されているように、幸せな職場、仕事、条件は外側の環境に求めるのではなく、「自分を幸せにする働き方をすると決断しマインドセットする」これが第一歩のようです。

あなたにとっての「幸せ」と「働く」を一致させるには?

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 働く人に幸せと、不幸をもたらす7つの要因が理解できたところで、次に「あなたにとっての幸せ」と「仕事、働くこと」を一致させていきましょう。

 多くの人が多大な時間を仕事に費やしています。ですから、仕事や働くことについて考えることと人生の幸せを考えることは深く繋がっています。でも、どこかで「仕事とはこうあるべきだ」「仕事なんだから仕方ない」と「仕事」「働くこと」と「自分の幸せ」が乖離し、結果、「自分の幸せ」が後回しになってしまうのです。

 その原因は、殆どの人が社会人になるときに、「自分の幸せな人生とは何か?」について深く検討せず、仕事や働き方を、社会の価値観、労働条件、周りからの期待や評判などを優先し選択している点にあります。

 そして、社会に出て仕事をし始めてから「この仕事は自分に合っているのだろうか?自分は一体何をやりたいんだろう」と、初めて気づく人も多いはずです。

 乖離してしまった「自分にとっての幸せ」と「働くこと」を一致させるには、まずは立ち止まって「他と比べることのない自分の幸せとは?」を自分に問い、熟考する時間が大切です。

自分にとっての幸せを見つける3つのステップ

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ここでは「他と比べることのない自分の幸せとは?」の問いの答え、つまりあなたにとっての幸せを見つけ、それを「働くこと」に繋げていく3つのステップを紹介します。

ステップ1 自分軸を取り戻す

 多くの人は、自分がどんな時に幸せと感じるかの基準を外側に置いています。両親や先生、社会の価値観から、いつの間にか受け取って信じ込んでいる「こうあるべきだ」「○○することが良い」「○○すると喜ばれる」などの評価や価値基準に影響されています。「幸せ」という主観的な感覚でさえも、知らず識らずのうちに「これが幸せだ、こういう人生が幸せなんだ」と思い込んでいる場合もあります。これは他人が基準となる他人軸の価値観で生きている状態と言えます。

 周りの評価、価値基準に捉われずに自分の本心が感じる答えに従える態度が自分軸がある状態です。

 自分軸を取り戻すには、「他と比べることのないあなたにとっての幸せって何ですか?」の問いを感じる必要があります。自分の心の状態や感覚に耳を澄ます必要があるため、ゆっくりと時間をかけて自分自身と向き合っていきましょう。

ステップ2 自分を幸せにするもの、価値観のリストをつくる 

 自分軸を取り戻す具体的な方法として「自分を幸せにするもの、価値観のリストアップ」がお勧めです。
「私はどんなこと、どんな時に喜びと幸せを感じるか?」を基本的な問いにして見つけ出していきます。好きなこと、ワクワクすること、情熱的になれるもの、放っておいても何時間でも没頭できるもの、のリストをつくっていきます。
好きな本や、映画、音楽、遊び、勉強、スポーツや趣味などから見つけ出しましょう。大人になってから見つけたものもいいですが、幼少期の無邪気な時期に「こうあるべきだ」という概念がないまま夢中になってやっていたことを思いだしてみるのもお勧めです。

 研究された「働く人に幸せをもたらす7つの要因」をテーマとして、そのテーマの中で自分を幸せにするもの、価値観は何か?をひとつひとつ掘り下げてみるのもいいかもしれません。

ステップ3 自分を幸せにしないもの、価値観のリストをつくる

 自分を幸せにするもの、価値観を見つけたら、次のアプローチはその逆の「自分を幸せにしないもの」を見つけていきましょう。
先程の章で「幸せでないことが不幸せなのではなく、幸せの条件を満たし、かつ不幸せの条件を満たさない職場が幸せな職場だった」と示されていたように、あなたの人生にとっての幸せの条件を見つけた後に、「あなたにとっての不幸せな条件」を見つけていきます。

 あなたとっての幸せの条件、不幸せの条件をそれぞれ挙げてみたら「自分にとっての幸せとは何か」がぼんやりとでも見えてくるはずです。これが幸せ、これは私を幸せにしないと取捨選択できてきた時、曖昧な感覚であった「自分軸」が腑に落ちてきます。

 そして、見つかった条件やキーワードを基準に自分の仕事や働き方を、再度、考えてみると新しい発見があるでしょう。

まとめ

 自分を幸せにする働き方とは何か?という人生を有意義に生きるための重要なテーマについて立ち止まって考えることを提案をしました。このテーマはパーソル総合研究所と「幸福学(幸福経営学)」提唱の慶應義塾大学教授が共同研究されているものでもあり、近い未来、働き方の指標となっていくでしょう。そして、今、あなたが「あなたとっての幸せ」を見つけ出し、それに基づいて仕事や働き方を選択していく行動は、多くの人に影響を与え、彼らを勇気づけるものになるはずです。まず、「他と比べることのないあなたにとっての幸せとは何か」という問いからぜひ始めてください。