

交流会は「運」じゃなくて「設計」です
交流会で仕事が決まる人って、たまたま強運で“良い人”と出会っているように見えます。
でも裏側はだいたい同じで、「その場で売る」より先に「次の会う理由」を作っています。
ここで重要なのが、交流会を“イベント”ではなく“プロセス”で捉えていることです。
つまり、当日の会話はスタート地点で、成果はフォローの設計で決まる、という考え方です。
実際、交流会やイベントの活用ノウハウとしても、終了後の連絡は24〜48時間以内が効果的と言われます。相手の記憶が温かいまま、次の接点に移すためです。
仕事が決まる人が“会場に入る前”にやっていること
裏側の本丸は、事前準備にあります。仕事が決まる人は、だいたい次の3つを準備しています。
1)「誰と話すか」より「誰に何を渡せるか」を決めている
“人脈=名簿”ではなく、“人脈=価値の循環”として見ています。
この発想は、ネットワーキングの定番書でも繰り返し語られます。人脈は取引ではなく、まず与えるところから始まる、という考え方です。
交流会で強い人ほど、会場に入る前にこう決めています。
今日渡せるものは何か(情報・紹介・人材・事例・チェックリスト)
それを必要としていそうな人は誰か
1人に何を聞き、何を返すか(質問と返礼のセット)
2)「30秒の自己紹介」が“肩書き”じゃなく“効能”になっている
仕事が決まらない人の自己紹介は「私は◯◯をやっています」で終わります。
仕事が決まる人は「私は◯◯で、◯◯な人の◯◯を◯◯にします」まで言います。
これ、単なる言い回しのテクニックではなく、相手の頭の中に「この人を誰に紹介できるか」が浮かぶ形にしているだけです。
3)会話の設計が「質問8:話2」になっている
古典ですが強いです。相手が気持ちよく話せる人は、会場で“記憶に残る人”になります。
デール・カーネギー系の対人原則でも、関心を示す・聞く・名前を覚えるといった基本が強調されます。
その場で売らない人ほど、なぜ仕事が決まるのか
ここが一番の“裏側”です。
仕事が決まる人は、会場で売り込みません。代わりに、小さな信頼の証拠を積みます。
人が「この人に任せてもいいかも」と思うとき、判断材料はだいたい次の6〜7個の近道でできています。
- 返報性(先にもらうと返したくなる)
- 好意(感じが良い人に頼みたくなる)
- 社会的証明(他人が選んでいると安心する)
- 権威(実績・専門性)
- 一貫性(言ってることとやってることが同じ)
- 希少性(今だけ・枠が少ない)
- (Unity/仲間意識)
交流会で仕事が決まる人は、これを“悪用”しているのではなく、自然に満たしているんです。
例えばこうです。
- 先に「役立つ具体」を渡す(返報性)
- 相手の話を丁寧に要約する(好意・理解)
- 「同じ課題の方、昨日もいました」と文脈を作る(社会的証明)
- 事例を1個だけ短く出す(権威)
- 会った翌日に約束した資料を送る(一貫性)
- 「今週だけ枠が空いてます」ではなく「◯◯の条件の方だけ」みたいに適切に限定する(希少性)
で、最後にやるのがこれ。
「次に会う理由」を“相手側の得”で置いて帰る
NG:「今度お茶しませんか?」(理由が自分側)
OK:「さっきの件、似た事例があるので3分の要点だけ送っていいですか?」(理由が相手側)
この瞬間、交流会は“出会い”から“案件導線”に変わります。
交流会は「紹介が発生する人」になるゲーム
結論、交流会で仕事が決まる人の正体は、営業が強い人というより、紹介が起きる状態を作っている人です。
最後に、裏側を1行にまとめます。
交流会で仕事が決まる人は、「その場の会話」ではなく「次の接点」まで設計している。
今日から使える、超ミニ実装(3点)
- 参加前に「渡せるもの1個」を決める(PDFでも口頭でもOK)
- 会話は質問中心+最後に“次の理由”を置く
- 24〜48時間以内にフォロー(1通目は軽く、具体を添える)
この記事の参考土台
- ロバート・チャルディーニ『影響力の武器(Influence)』:返報性・社会的証明などの原理
- アダム・グラント『GIVE & TAKE』:与える人の長期的優位
- デール・カーネギー『人を動かす(How to Win Friends…)』:関心・傾聴などの基本
- 交流会のフォロー目安(24〜48時間)
